Impressions 読者の感想

自治体を進化させる公務員の新改善力​ 変革×越境でステップアップ

著者:   編著:元吉由紀子  発行:公職研  価格:2,200 円(税別)

感想

2022/12/01

TAIZO Business Consulting Firm 代表木村 泰三

 元吉さんの編著『自治体を進化させる公務員の新改善力』を拝読しました。
 素晴らしい著書を上梓されたことを衷心よりお喜び申し上げます。
 早速、所感を述べさせていただきます。

 

1.進化力

・これまでの改善とは違った考えで、今日的な改善を進化する力とされていること、とてもわかり易い切り口であり、新しい「価値創造」そのものと感じます。まさに「革新」です。

 

2.役所では定着しにくい改善活動

・大きな企業組織も同様でしょうが、役所はもっと定着しにくいのでしょうね。
・組織の方針や人財育成を視野に入れた沿った改善が求められているとされていますが、全く同感ですが、しかし、うまくいかないケースが多々、あります。改善そのものを目的化するとうまくいきにくく、常に「なぜ?」と問うことが重要ということでしょう。
・個人の得意分野や発意が尊重される組織は、まさにありたい組織ですね。かつてからスコラ・コンサルとのキーワードにある「言い出しっぺが損をしない」組織であってほしい気がします。

 

3.自分の進化

・田中さんが言われている「相手のためという言い訳」からの卒業という考え方は、ずいぶん言い切ったなぁと感じます。言い訳を言い訳として、静かに認知することも、進化の過程として大切ではないかなと思います。

 

4.自分事

・この辺りは元吉さんのリードでしょうが、一人称で何ごとも進めるという大変、素晴らしい姿勢ですね。そして、他責にしないことも。

 

 著書をありがたく拝読し多くの示唆をいただきました。参加の皆さんの熱いお気持ちがとてもリアルに伝わり、うれしいキーワードをたくさんいただきました。  
篤くお礼を申し上げます。

 

 さて、思えば、小職と元吉さんの出会いは、1998年の夏でした。スコラ・コンサルトのオフィースでお目にかかったことを鮮明に覚えています。当時、小職は財閥系の製造会社の課長でしたが、勤務先の風土改革をしたいと考えていました。それ以来、スコラ・コンサルトの世話人交流会などを通じて、長い間、元吉さんにはご指導をいただきました。そういう流れて2000年秋の「公務員の世話人交流会」第1回にも参加させていただきました。  

 現在、小職は、経営コンサルタントをしており、企業・団体の組織革新のお手伝いをしています。その多くはスコラ・コンサルトで得たことが土台になっております。
 ということで、今般の著書に対するささやかな感想文を「行政経営デザインラボ」に投稿させていただきました。

2022/11/10

農林水産省神井 弘之

地道な実践活動を継続されていること、そして、それをこのような書籍の形に結実されていること、
ホントにスゴイと思います。素晴らしいです‼

拝読していて、中島みゆきの宙船が頭の中でぐるぐる渦巻いていました。

♬その船を漕いでゆけ
お前の手で漕いでゆけ
お前が消えて喜ぶ者に
お前のオールをまかせるな♬

”公僕であることを忘れちゃいけないが、自己実現も諦めはしない”
この本を読んで、自分のキャリアデザインを考える行政官が増えることを確信します。

2022/11/01

九州共立大学黒田 伸太郎

本書全体を通じて元吉氏が論じる「進化力」の意味に頷きつつ、はたして自分自身はどうだったのかと考えさせられる内容でした。  

キャリアという言葉は最近よく耳にしますが、仕事を振り返りながら自らの役割の問い直しを何度も重ねることでしか「進化力」は身につかないのだと感じます。  

なかでも、本書の第7章にある「自分と組織を進化」させるという視点は目から鱗でした。自分自身の越境やキャリア形成の過程を再考した時、自分のことを優先し、組織への貢献は二の次ではなかったかと自戒の念に苛まされます。

今、多くの自治体職員は、増え続ける仕事に追われながら自らを進化させる自己研鑽を続ける一方で、組織への貢献という意識に無自覚になっているのかもしれません。様々な地域や多様な組織に出ていき、そこで得た知識をどのように働く現場である組織に還元できるかは、自身の進化ととももに、越境する以上常に問い続けなければならないことなのでしょう。その時、獲得した情報やネットワークをいかに上手く「組み合わせ」られるのかが解を導く鍵だという氏の指摘は、まさに我が意を得たりという感覚でした。

しかし、”読むは易し、行うは難し”です。願わくば、私も含めて、少なくない自治体職員が本書にかかげられている「進化力」を身に着け、少しずつ変革を求めて行動できるようになれば、「新改善力」も現実のものとなるのでしょう。  

私は自治体職員を辞し、今は新天地で働いています。辞めて初めて自治体職員がいかに地域の結節点になっていたかを実感しています。職員がいなければ地域の課題解決は前進しないと言えば言い過ぎかもしれません。もちろん、地域の主人公は住民であることは論を俟ちませんが、同時に、地域に一番近い自治体職員がその役割の意味を十分に理解し、常に進化していく必要があることは、本書が指摘するとおりです。  

進化を求める(求められる)のは大変ですが、3歩進んで2歩下がるように、少しづつでもいいので歩みを重ねていくことが重要であること、そして、本書から学んだ「進化力」という言葉を胸に、これからも研鑽を続けていきたいと思います。

2022/10/11

中央省庁 業務改善担当十文字 政則

本書は、業務改善の技術的な手法・進め方を解説した書籍ではありませんので、それを求める方は、最終的には、違う本を手に取るということになろうかと思います。
しかし、「急がば回れ」という言葉があるとおり、まずは、枝葉より、根幹を正しく理解することこそが、成果を上げるための近道となりますので、本書は、まさにその一助になる書籍であると受け止めました。

行政組織内の業務改善の推進を担当する者として、漠然とした思考を極めてクリアにさせられました(目から鱗)。
個人的に、腹落ち度が高かったポイントを、特に3点あげたいと思います。

① 変化の先読みができる環境と、先行きが不透明で予測困難な環境(新時代)では、改善アプローチが異なることを示してくれたこと(言われれば、至極当たり前なんですが、意識下に置くことが大事です)

② 改善活動を、変革レベルと活動ステージの2軸を用いて、その度合いにより、12場面での整理方法を示してくれたこと(このマトリクス表が秀逸で、自分が取り組んでいる活動のポジションを意識することにより、採るべき手法、PDCAサイクルを回す上での進め方の方向性が見えてきます)

③ 本書に取り上げられている自治体での事例が、改善できた事柄に焦点を当てた事例ではなく、実際の7人の自治体職員が、場面をステップアップできた「きっかけ」の発現過程・局面に焦点を当てた事例を紹介してくれたこと(結局は、熱意があり、創意工夫ができる職員、その職員の行動・成長を支援・許容する組織環境が不可欠なので、その形成過程を紹介する見せ方は、応用性・拡張性があって有効だと思います)

本書で得られた基軸を意識しながら、ブレずに着実に、不具合解消や改善はもちろんのこと、革新レベルまで到達する業務改善を目指し、組織の生産性向上に取り組んでいきたいと気持ちを新たにしました。 

2022/09/25

鳥取県 江府町長白石 祐治

行政経営デザイナーの元吉由紀子さんの編著です。
私自身がもともと県職員として34年間勤務していたので、この本で紹介されていた7名の方の実践事例はその時代の自分と重ねて読みました。
10以上の系統の違う部署に勤務し、初めて出会う課題にチャレンジし、その経験を活かして新しい部署での課題にチャレンジする、そんな繰り返しでした。
7名の方の取り組みには、とても共感するところが多くありました。
現在は小さな町の町長となり、組織全体を俯瞰しながら、著者が言われる「変化に柔軟・俊敏に対応する」組織づくりに取り組んでいる最中です。 特に次の2点について力を入れていけたらと思いました。

1つ目は、「環境の変化をとらえる」ために、アンテナを広げネットワークを作ることです。 そのために、職員が他の自治体や民間企業の先進事例へ視察研修に出かける予算と時間を生み出したいと思います。

2つ目は、「失敗から学び取り、試行錯誤する」ことです。 失敗すると、とかく言い訳が多くなり、2度とチャレンジしなくなるという傾向がありますが、仲間や外部の人と対話しながら再チャレンジする風土を作りたいと思います。 そして、そのサイクル、スピードを速くする。

今後、職員のエンゲージメント向上のための取組みを新たに導入することを考えています。 この本を読んで自らの改善力を高める職員が一人でも現れることを期待しています。

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