Experience 体験記
「どうすれば役所は変われるのか」 大分県大分県庁セミナー体験記
組織名 | 大分県庁 |
応募者 | 県庁有志準備メンバー(9名) |
※敬称略
セミナーの申込み以前に、既に組織風土改革の取組みに着手していましたか?
◆していた
平成19年5月、広瀬県政の2期目に当たり「改革から挑戦へ」という政策目標を掲げ、その組織ミッションとして、庁内の職員が一丸となって県民の思いを政策形成又は推進へとつなげていくという「政策県庁」という概念が打ち出されました。
その政策県庁を実現するためのツールとして、政策立案や部署間連携を進めるために関係各部局のメンバーが横断的に集まり、政策立案に向け検討する「ちえのわ会議」や、業務改善や職場環境改善等を目指して全員参加・職場ぐるみで取り組む「OITAチャレンジ運動」といった各種取組が始まり、主に対話をベースにした、政策を競い合う風土作りに向けた動きが全庁的にスタートしたところでした。
セミナーを申込み、開催するにあたって、どんな準備をされましたか?(著者との事前打ち合せなどを含め、準備にあたり考え、動き、気づかれたことなど)
Q1のような全庁的な動きの中、様々な有志職員が、庁内外で様々な活動を行っていました。
その中に、平成19年9月、熊本県人吉市で開催された「公務員の世話人交流会」へ、大分県庁から参加した2人の職員がいました。2人は、本会の1プログラム「『どうすれば役所は変われるのか』著者と登場人物と読者代表のプロセス対談」に強い刺激を受けました。「元吉さんを大分にお招きしたい!この刺激を、他の多くの県職員と共有したい!ひいては、政策県庁の動きをより確かなものにするきっかけ作りにもしたい!」
2人は、大分に戻ってすぐ、庁内の仲間に「元吉さんを大分にお招きしよう」と声をかけました。そして、その声に賛同した有志職員が集まり、以後、約半年に及ぶ準備作業が行われてきました。
1.主な経過
準備作業の着手からセミナー当日に至るまでの経過は、概ね次のとおりでした。
<平成19年>
9月上旬 人吉交流会でのプロセス対談…大分県職員の有志2名が聴講
~ 人吉交流会後、報告を兼ね、県庁内でランチオフサイト
10月上旬 関係所属(総務部・企画振興部)の担当職員と、人吉交流会に参加した有志職員が集まっての検討会議等を経て、開催方針の決定
中旬 有志職員(9人)が、昼休みに一堂に会して準備開始(以後、適宜ミーティングを行いながら、「大分セミナー企画書」の案を作成)
~ 庁内関係所属等(企画振興部長、総務部長、人事課、職員研修所、政策企画課、知事室…)へ説明、協議
~ 元吉さんと協議(メール+電話+直接)、企画書案練り込み
11月上旬 スコラ・コンサルトへセミナー申し込み(企画書案の送付)
中旬 スコラ・コンサルトから「大分県がセミナー会場に選定された」旨の連絡
~ 会場確保、講演日確定
~ 企画書案のさらなる練り込み
12月上旬 スコラ・コンサルトへ確認書送付
<平成20年>
1月上旬 開催目的の練り込み、「部長会議BBL(Brown Bag Lunch)」開催確定、
~ 参加者アンケート作成
~ スコラ・コンサルトへ大分県庁の関係資料送付(+元吉さんと協議)
1月下旬 部長会議メンバーへ開催通知
2月上旬 全職員へも周知、出席予定照会
~ 最終準備(+元吉さんと協議)
2月22日 セミナー(部長会議BBL)開催当日
2.立ちはだかった「壁」
もちろん、これら全てのプロセスが万事順調に進んだわけではありません。むしろ、壁また壁の連続でした。
中でも最も大きな壁は、「政策県庁に対する、準備メンバー間の意識のギャップ」でした。元々は、職場も立場も違う者同士の集まり。したがって、一人ひとり、政策県庁に対する意識や、仕事面での関与の度合いも全く違ったものとなります。
そして、こうしたギャップがあるために、肝心のセミナーに寄せる思いもバラバラなものでした。メンバー同士の話し合いでは「こんな状態では、元吉さんをお招きするのは無理じゃないか」といった発言も、時として出る始末でした。また、元吉さんからも「大分県のセミナーの企画案は、あれもこれもと背伸びしすぎ。今の大分県庁が抱える課題に即した、目的・テーマ・開催手法等に絞り込むこと。」といった指導を、開催直前までいただき続けてきました。
3.準備メンバーの「特徴」
そんな壁に直面していたにもかかわらず、現実にセミナー開催にまでこぎ着けることができたのは、準備メンバーに、以下の2つの特徴があったことが大きいといえます。
1つ目は、先に述べたとおり、組織の中枢から現場の最前線に至るまで、幅広い立場の職員有志(各職場から○名動員、といった機械的なものではなく、今の県庁を何とかしたいという思いで自主的に集まった職員)で構成された「ナナメのネットワーク」であったことです。これによって、仮にある2人の意見が対立しても、双方の話をそれぞれに理解できるような、中和作用のあるメンバーが常に現れるなど、終始、議論の多様性が確保されました。
2つ目は、メンバーですぐに集まったり実行したりする「軽さ」があったことです。例えば、メンバーの1人が、朝一番にちょっとした疑問や意見をメールで提起します。すると、別のメンバーから「じゃぁランチミーティングでもしようか」という返信がすぐに返り、その日の昼休みには早速、メンバーが集まって気楽な雰囲気で話し合いが行われる…というテンポです。こうした「軽い」ミーティングは、開催までの約半年間で数十回にものぼりました。他にも、誰かがちょっとした企画提案をすれば、他のメンバーがすぐに賛同し、実現に向けて速やかに着手するといった出来事も、大小様々ありました。
こうした2つの特徴によって、例えば、総務部や企画振興部の関係者と協議等をする際には、行革担当課にいるメンバーが奔走する(下の4で詳しく説明します。)、あるいは別のメンバーの場合、仕事で上京した際の合間を縫って元吉さんらと会い、直接話し合いながら企画書の案をさらに練り込む…等、メンバー各人の立場や個性を最大限活かしつつ、しかも互いに助け合う信頼関係が形作られていきました。そして、たとえ5分だけでもメンバー同士が顔を合わせるといった話し合いを数多く積み重ねたことで、上の2で述べたとおり、政策県庁に対する各自の思いのギャップが少しずつ見え始めました。やがて最終的には「そもそも政策県庁って、何?」という、今回のセミナーのテーマともなった問題意識の具体化・共有化へとつながっていったのです。
4.開催方法~「拡大版・部長会議BBL」
また、セミナーの開催方法をどのようにするかについても、メンバーの中でいろんな提案が飛び交いました。既存の職員研修制度を活用するか、あるいは有志だけの自主企画として開催するか…等々。ただし、どれも一長一短なところがあり、当初はなかなか方向性がまとまりませんでした。
そうしたいくつかの提案の中に、「元吉さんに『部長会議BBL』の講師をお願いするのも面白いんじゃない?」という声がありました(※「部長会議BBL」とは、政策県庁を実現するための取組の1つで、知事ら幹部と、各界の有識者や第一線で活躍されている方とが一緒に昼食をとりながら、現場の生の声を聞いたり、気軽に情報交換を行ったりする場で、平成19年6月から月1回の頻度で始まった、ランチタイムの定例行事です。)
しかし、この場の参加対象は県の幹部に限られ、一般職員は原則対象外となっていました。このため、多くの一般職員にとっては「具体的に何をやっているのか全く見えない」状況にありました。また、準備メンバーの中にも、「講師の人選も新鮮だし、知事や幹部職員の雰囲気や考えを感じることができる面白そうな取組なのに、何となくもったいない」という思いがありました。
そうした中でミーティングを重ねた結果、「今の『部長会議BBL』をさらに拡大し、幹部だけでなく一般職員も広く聴講、あるいは一緒に参加できる形式で、元吉さんをお迎えしよう!」というアイデアの骨格が浮かび上がってきたのです。それによって、県の幹部と一般職員とが「政策県庁」について、少しでも考える時間を共有することができれば、先々の政策形成又は推進、あるいは県庁の組織風土改革の面において大きな契機となりうるかもしれないという期待感もあって、アイデアはさらに具体的なものに膨らんでいきました。
以後は、準備メンバーがその線に沿って、企画書案を詰めていきました。また、行革担当課にいるメンバーは、県庁内の政策立案や改革の推進部署である総務部・企画振興部の幹部や事務担当者といった関係者と早い段階から綿密に協議や調整を行い、実現に向けた庁内の協力体制の構築を進めていきました。最終的には、メンバー同士が日々ミーティングを重ねる中で、こうした関係者からの意見や提案も取り入れつつ、企画書案を少しずつ着実に練り込んでいきました。
結果として生まれた「拡大版・部長会議BBL」等は、過去に全く例のない取組であるという点に始まり、大勢の県職員が県庁の講堂(正庁ホール)にズラリ集まって一緒にランチを食べるという点に至るまで、とにかく新しいことだらけの内容になりました。このため実際には、会場レイアウトをどうしたらよいかとか、当日どのように進めたらよいか…等といった詰めの点まで、十分に固めることができなかったのも事実です。そうした点については、元吉さんから直接アドバイスをいただきながら、当日の開始時間ギリギリまで準備作業を行いました。
出張セミナーは、どんな目的、方法、状況で開催されましたか?(対象者、人数、時間帯、対話会の有無、進め方、主な内容、参加者の思い、様子など)
1.最終目的(組織ミッション)
県民を中心にした政策を、職員・組織が自らの手で企画立案し、推進する「政策県庁」の実現
2.今回のセミナーの目的・テーマ(企画段階):
政策県庁の動きを、より確かなものとするに際して「(まずは)全庁的なきっかけ作り」
3.開催方法及び対象~2月22日(金)午後・3部構成:
第1部:「拡大版・部長会議BBL」…参加者20名(傍聴者100名)
…幹部クラスを対象に、元吉さんの講演+意見交換(一般職員は傍聴)・1時間
…県庁の正庁ホールを使用
…県幹部と元吉さんが「ロの字」形で着席、一般職員はその周りを囲むように着席
第2部:特別講演「政策県庁って、何?」…参加者220名
…全参加者を対象に、元吉さんとの対話会・1時間
…会場レイアウトは第1部のまま
…幹部の多くが所用で退席した代わりに、新たに100名ほどの職員が、追加で参加
…追加で参加した職員に配慮し、第1部の感想や質疑から対話を開始
第3部:(第2部の「延長戦」として急きょ開催…参加者20名)
…第2部終了後も残れる職員だけで、さらに対話会・1時間
…参加者全員の一言自己紹介(今日の感想等)→小グループに分かれての意見交換
4.セミナー後の目標(企画段階):
まずは身近な対話から~部局内の参加職員にセミナーの感想を聞いてみる。
5.参加者アンケートの実施:
Q2で触れた「政策県庁に対する意識のギャップ」は、果たして自分たち準備メンバーだけのものかを把握するために、参加者アンケートを実施しました。分析結果の中では、当日のセミナーでも話題になりましたが、本庁と地方機関での(政策県庁に対する)意識の差等が見えました。
6.セミナー後の課題:
Q2で説明した「壁」が十分解消されないまま開催に至ったことや、第1部~第3部と、それぞれ自主参加制にしたこともあり、「第1部のみ参加」や「第2部からの参加」といった参加者がかなりの数いた中で、果たして企画した目的やテーマ等が参加者に十分伝わったどうかという点が、事後の課題として残りました。
ただし実際には、セミナーが終わってからが真のスタートです。Q4の感想等やアンケートの結果を受け止めつつ、今後、庁内での様々な機会(への主催又は参加)を通じて、少しずつでも課題解決につなげていけたら…と私たちなりに考えているところです。
セミナー参加者の感想や反応は、いかがでしたか?
当日は200名を超える職員が参加しました。元吉さんの素晴らしいお話の内容や進行のおかげもあって、大人数の中、活発な議論が展開されました。また、3部構成にして多様な場を設けたことで、例えば「いつも見かけるあの人が、実はこんな思いを持っていたとは!」等といった新鮮な驚きが、いくつも見られました。
以下、参加した職員の主な声を紹介いたします。
今回のBBLへ参加した感想
(1)参加者数・層にビックリ
意識改革等について興味を持ち、このような催しに自ら申し出て参加する職員が沢山いたことに感心しました。しかも、平均年齢が高い!
参加した(中間を含む)管理者層がスポンサーシップを発揮すれば、県庁改革はぐんぐん進みそうな気がしますが。
(2)気取ってないで行動しなきゃ
組織的なお膳立てを求めている方が多いのかなぁと感じました。行政企画課や人事課等が改革について組織化し、そのメンバーに選ばれれば…という待ちの姿勢では県庁改革は始まらないのではないでしょうか。
“すぐできることからまずはやってみる”一人ひとりの一歩が必要ですよね。(参加者A)
私は政策県庁とかそういうところからは意識が遠くて、ただ、仕事について、大分県について、日頃考えていることについて、人と語り合える機会を持ちたいなあ、と率直に思います。
県庁の中で人間関係ができていかない、もどかしさを感じています。(参加者B)
私が最も面白かったのは、面識のない部長の方々を間近で伺え、その行動や発言に触れられた点です。また、総務部長の発言で『事務分掌は最低限の仕事で、その割合は80%』というのも面白かったです。『80%』が妥当かどうかは再考の余地があるでしょうが、新たに取り組むべき課題と対応策等を常に考え、それに取り組む必要はあると私も考えました。(参加者C)
改革というと、何か特別なことというイメージがどうしてもつきまとうと思うのですが、1人1人が日々の仕事から意識をしないと変わらないということを再認識しました。(参加者D)
私が今回参加した理由は「どうすれば役所は変われるのか」と言うタイトルに惹かれたからです。講師の話を聞いて共感する部分も多々ありました。
一番共鳴したことは、役所を変えるには”自分が変わる”ということだと改めて思い知らされました。今までも自己啓発の勉強はしてまいりました。これからも自己啓発・自己変革の勉強を更に行おうと意を強くした、とても良い機会でした。また、このような機会があれば声をかけて下さい。時間調整をして、できる限り参加したいと思います。(参加者E)
セミナー後、何か変化はありましたか?(いつもと違う様子、ちょっとした会話、新たな気づきや動き、取組みなど)
1.セミナー後のチャレンジ
セミナー開催後、当日の目標として掲げた「まずは身近な対話から」を実現する一環として、第1部「部長会議BBL」に参加した各幹部に対して、当日の第3部に参加した各職員が直接、セミナーに参加した感想を尋ねるというチャレンジが行われました。
また、別のチャレンジも並行して行われました。元々、開催前から「今回のセミナーを、ただの打ち上げ花火に終わらせてはいけない」「自分に何ができるのかわからないから、できることをしてみたい」と思っていた準備メンバーの1人が、セミナー当日の夜に、元吉さんから紹介された「48時間メール(「公務員の世話人交流会」の終了後48時間以内に、各参加者が感想を送り、それを参加者同士で共有するもの)」の「大分県庁版」を、自らの手で作ってみようと立ち上がったのです。過去、大分県庁では例がなかったこともあり、何から何まで手探りの状態でしたが、メールの案文を練る作業から、関係課との内部調整まで、いくつもある壁を少しずつ乗り越えていった結果、「大分県庁版・48時間メール」が実現しました。
2.得られた収穫
以上のようなプロセスで行われた「幹部との対話」や「大分県庁版・48時間メール」によって、職員からたくさんの感想や意見が寄せられました。また、「大分県庁版・48時間メール」の実現までのプロセスに賛同した別の職員が、庁内の電子掲示板内に「元吉さん感想スレッド」を構築したことで、さらに様々な感想等がスレッド上に掲載されるという波及効果も見られました(主な感想等はQ4に掲載)。
またその後、職員研修所主催で開催された「オフサイトミーティング体験研修」でも、今回のセミナーを受講して刺激を得た、という職員からの声が聞かれました。
過去全く前例のなかった様々な取組が、セミナー後に次々生まれたこと、また、それらによって普段の仕事だけではおそらく知ることのできないであろう、各職員の抱える様々な思いを共有できたことが、大きな収穫といえるでしょう。
3.トップからのメッセージ
4月を迎え、年度替わりとなりました。通常この時期は、知事から幹部職員に向けた訓辞が行われます。今回の訓辞では、次のような言葉が知事自身の口から発せられました。
例えば、「政策県庁に向け活発な議論を」「横の連携を」「部下の提案を『いいね』と言って激励しながら聞くことで、明るく楽しい職場作りを」…等。まさに、『どうすれば役所は…』の本や、今回のセミナーの軸が盛り込まれた訓辞の内容となっていました。
私たちの属する組織のトップ自らが、こうした内容のメッセージを発したことは、私たち準備メンバー全員にとって、大きな感動と勇気をもたらすものとなりました。
本を読んだ時と一連の体験を経た後では、組織風土改革やプロセスデザイン、改革を支援するプロセスデザイナーの存在などについて、とらえ方に違いはありますか。
今回のセミナーに向けた一連の体験、実施へのプロセスそのものが、私たちが変革を実際に体感する場になっていると気づいた時に、「すごい!!」と思いました。
何より、実際に「行動する」と「行動しない」では大違いだということを実感しました。そうした行動の重要性についても、元吉さんは伝えたかったのだ、そう思っています。
これからも、自分に何ができるのかを常に考えながら、躊躇することなく、行動に移していきたいと思いますし、その自信がつきました。(準備メンバーA)
理論(『どうすれば役所は…』の本)と、実践(今回の各種体験)とを通じて、組織風土改革の目的や必要性といったものを、より明確かつ体系的に捉えることができました。職員の行動だけでなく、トップの大胆な覚悟も必要であるというところが、大きな気づきでもありました。(準備メンバーB)
単に成果を出すだけではなく、そうした成果が次々生まれる庁内風土作りを同時に進めるなら、それぞれの「成果の量=何をしたか」だけでなく「成果の質=どのようにしたか=プロセス」が重要だということを、本を読んで、また、今回の体験を経て、改めて実感として受け止めることができました。そうしたプロセスの中で「互いの助け合い」の重要性を(再)認識できたのも、とても素晴らしい経験となりました。(準備メンバーC)
スポンサーから一言(思いや、応援メッセージなど)
今回「元吉さん招致」に奔走された「準備メンバー」の皆さんに心から敬意を表します。
組織風土改革の取組は、「漢方薬」のようなものだと思います。
「体質改善」を目指すものである以上、「西洋医学」とは違って、すぐにめざましい効果が出るというものではありません。
このため、数値目標のクリアなど目に見える形の行革に慣れてしまった人達からは、「こんなことやって効果あるの?」と言われることも少なくないと思います。また、取り組んでいる皆さん自身も、手応えの不確かさに不安を覚えることもあるでしょう。
しかし、今回のBBLであんなに大勢の職員が集まったことからも分かるように、確実に「種火」は其処此処に潜んでいます。
これに冷や水をぶっかける評論家然とした連中の声にめげることなく、「準備メンバー」の皆さん持ち前の「軽さ」を武器に、気長にじっくり取り組んで行かれることを希望します。 「漢方薬」は、「西洋医学」と違って、「副作用」もありません。安心して「服用」を続けましょう(笑)。
2,3年後、「あの頃に比べれば、よくなったね」と言い合えることを楽しみに。
企画振興部長 佐藤 健
今後スコラ・コンサルトや著者元吉由紀子に期待することや質問などはありますか。
元吉さんをはじめ、貴社の皆さまからのご支援・ご指導によって、今回、私たち準備メンバーでは、新たに気づいたことや勇気づけられたこと、そして実体験を通じて勉強できたことが、毎日たくさんありました。おそらく、今回のようなご支援・ご指導を待っている方は、私たちの他にも、全国にたくさんいらっしゃるのではないかと思っています。
今後とも、数多く眠っている思いの「種火」を「炎」にしていくためにも、引き続きのご活躍を期待しております。(準備メンバーD)
今考えれば、準備作業時に元吉さんらからいただいたアドバイスは、よいプロセスを作るための適度な揺さぶりであったと考えています。様々な場面で成果を求められる昨今ですが、成果実現に至る「プロセス」をより重視する貴社のコンサルティングは、とても新鮮味があります。
私たちも「政策県庁」を浸透させるため、今後も様々なプロセスを実践していくでしょうが、時に突拍子もない行動に走ることもあろうかと思います。そうした行動をも笑って許せるような、キャパの大きなコンサルティングを引き続き期待しております。(準備メンバーE)
書籍やHP、参考にさせていただいています。欲を言えばですが、状況が好転した事例に限らず、うまくいかなかった事例とその対処方法もご紹介いただけると、私たちの取組により厚みが出るのではないかとも考えます。
今後も、私たちが様々な活動を実行又は継続していくため、よきアドバイザーとなっていただければと思います。(準備メンバーF、G、H)