Experience 体験記
「期待される役所へ」 奈良県生駒市(平成24年10月実施)
組織名 | 奈良県生駒市 |
実施日 | 平成24年10月29日 |
応募者 | 副市長 小紫 雅史、市長公室 職員課 課長補佐 市川 豊 |
場所 | 生駒市役所 大会議室 |
テーマ | 改革のやらされ感をなくして、やりがいを育てる職場づくり |
構成 | 講演会60+対話会60分 |
対象者 | 講演会 管理職100名、 対話会 部長級以上 15名 |
※敬称略
どのような目的で応募しましたか
生駒市では、山下市長のもと行政改革に取り組んでおりますが、様々な悩みを抱えている管理職もあり、今回、元吉先生が出版された書籍をもとに、生駒市の管理職向けに仕事のやり方を振り返るきっかけや一助になると考え応募しました。
特に、部長、課長のスポンサーシップ意識の向上と、これに関連し、職場の活性化、特に職員からどんどん改善提案の出てくる組織風土の構築へのきっかけになることを期待しました。
事前準備、案内、会場設営等で配慮したことは何ですか
講師からの提案により、机を置かず、椅子を扇型に並べて通常の公講演会の様式ではなく、講師と受講者との距離感をなくし、より身近なところから意見が出るように工夫した。
講演は、参加者にとっていかがでしたか。どのような気づきや感想がありましたか
【気づいたこと】
講演会の形態が、通常の形ではなく斬新で受講しやすかったと思います。
もう少し椅子と椅子とのスペースをとり、講師が移動しやすい形態が良かったように思います。
また、惜しむべくはもう少し時間が有ればと考えました。
具体的な内容において、いろいろと気付きがありましたが、個人的な最大の気付きは、職員のボトムアップの動きを活性化するには、その職員はもちろん、当該職員を支えた周りの職員、当該職員の上司に対する評価を丁寧に行うことが不可欠であるということ。
このことはわかってはいたつもりですが、ここまで徹底しないと意味がないということに気が付きました。映画のエンドロールに名前を…というのは分かりやすいたとえでした。
【感想】
通常の講演会の枠を超えた内容で各管理職の仕事への取り組みを再度振り替えるきっかけになったように思います。また、個人的には(市川)、スキームの重要な部分で、もう少し話が聞きたいと感じました。
当方(小紫)のミスですが、1時間は少し短すぎたかもしれません。これからもっと聞きたいという時におしまいになってしまった感じがありました。質疑の時間もとれずに申し訳ないです。
対話会は、いかがでしたか。どのような気づきや感想がありましたか
【気づいたこと】
部長、課長の管理をしっかり進めるため、今の人事評価やその前提となる管理目標をより具体的にし、管理をしっかりしたら評価できる制度的な整備を一層進める必要があるということ。
【感想】
部長間にも認識、実績に差がある中、どのあたりをターゲットにしてお話しいただくのが良いか、戸惑われた面もあると思い、恐縮です。
多くの部長たちは、人員減、時間外業務減、仕事の増加の中で、どのような形で管理していくべきか、という具体的な処方箋を期待していた節もありますが、その先のスポンサーシップ等の議論まで突っ込んで考えてほしいと思います。同時に当方もまだまだやらないといけないことが多いな、と再認識しました。
セミナー全体をふり返って、今後取り組もうと思うことや、今後の活動、支援に期待することなど
前述のとおり。再度、アドバイスを踏まえ、今後の方針、取組を整理します。
引き続きよろしくお願いします。
スポンサーの感想、または、思い、応援メッセージ
市長に就任して6年半が経過し、多くの改革を進めてきた一方で、職員からの積極的な問題提起や改善提案に対するエネルギーが不十分であると感じている。職員提案制度などの取組を進めているが、幹部職員、管理職員、担当職員のそれぞれに意識向上、行動変容を求めなければ、この問題は解決しないと感じている。
今回は、特に管理職以上の職員に対し、職員からどんどん提案が出てくるような活気あふれる組織にするためのマネジメントの方法について、元吉さんからご示唆いただきたいと感じ、講演・意見交換をお願いしたところです。
時間に限りがある中、また、各部長、管理職の考え方も異なる中での依頼となりましたが、これを契機に、管理職たちがこの問題に対して考え、自分でできることを模索する契機となったのではないかと思いますし、市としても引き続きフォローアップ、具体的な取組を推進していきます。
(生駒市長 山下 真)